私の今があるのはきっと

お母さんがくれたもの

 

私はまぁごく普通の家庭だった小学生二年生になるまでは

お父さんもいてお母さんもいてお兄ちゃん二人もいてとっても幸せだった記憶がある

今は曖昧な記憶でしかないけれど22年間の中ではまだ割と幸せな思い出だから

たまに本当にしんどくなった時によく思い出しては頑張ろうって思うようにしてる

 

小学校二年生にあがったときにはもうお父さんってゆう存在はいなかった。なんで私にはお父さんがいないんだろってその時は思っていたかな

でも大好きなお母さんがいたから全然寂しくはなかった

たまに男子にいじられるだけで大して気にしてなかったけれど

お母さんは気にしていたみたい

 

お母さんがなかなか家に帰ってこなくて

なんでか病院に泊まってる日が続いた

おかしいなって思っていたけれど幼かった私はたいして気にしていなかった

祖母には体が弱くて病院にいなくちゃならないのすぐに戻ってくるから

って言われていたからそんな重要な事でもないんだと思っていたんだ

だから私はその日祖母のお見舞いに行こうって誘いを断って友達の家に行った事をすごく後悔してる

 

すごく寒い日だった冬になりかけの秋

今でも新鮮に覚えてる雨が降っていて

私は友達とテレビゲームしてたんだ

突然だった

友達のお母さんが私たちのいる部屋に泣きながら飛び込んできて私をすごく痛い力で抱きしめたんだ

凄く痛かった

かすれて嗚咽しながら言った友達のお母さんの声は今でも覚えてる

今から病院に行こう

幼かった私でもお母さんに何かがあったってすぐにわかった

わかった瞬間涙が出てきた

 

後から知ったんだお母さんはもう助からない末期のがんだった事

今更後悔しても遅いのは知ってるしどうにもならない事だって知ってる

でも凄く悔しい

お母さんの死に目に会えなかったこと

お母さんは絵が好きでスケッチブックに絵を描いていたのを覚えてる

今でもちゃんと持ってるよ

私が大人になってもお金に困らないように身をけずって貯めた何百万のもお金

が私の名前で振り込まれていた事

お母さんが口癖で言っていた

あやちゃん幸せになるんだよって言葉

今22歳になって改めてお母さんのすごさを知った

今の私がいるのはお母さんがいたからです

お母さんに一言伝えれることがあるなら

私は ありがとう愛してるって伝えたい