それでも朝はくるんだよ
祖母が倒れた
無理もないと思う
辛い思いさせてばかりで私は家を捨てて男に騙されのうのうと帰ってきたからだ
なんでだろうね
男運が本当にないんだ
昔からそうだった
傷つくたびに私の心と体には傷が増えていって
今も残ってる当時の悲鳴
私は働きだした
セブンイレブンでだ
そこでは優しくしてくれて皆家族のようだった
店長をおかあさんってまで言ったほどだ
店長の誕生日には4万円の旅行券をお金をためてプレゼントしたほどに
でも私の幸せっていつも続かない
それは唐突に起きて
その日は夜勤だった
冬で朝6時は真っ暗
11月11日ポッキーの日
仕事終わって車で帰るとき
車のドアを開けた時に後ろから押された
何が起きたかなんてわからなくてもがくことしかできなかった
なめられたさわられた無理やりキスされた
もう全部が気持ち悪くてあまり思い出したくない記憶
洗ってもとれない洗っても残ってるような感覚に陥る
洗っても洗っても洗っても洗っても
一日ずっとお風呂で洗っていたこともあった
何回も何回も助けてって叫んだ
何度も何度も男を恨んだ
何回も何回も頭の中で男を殺した
裁判はおこさなかった
話し合いのお金だけで解決した そのお金はお兄ちゃん行きとなったけれど
その時期に思っていたのは
それでも朝は来るんだよね
どんなに死にたくなる1日があっても何事もなかったかのようにちゅんちゅんって鳥が鳴ってまぶしい太陽がさ
自分じゃない誰かが幸せだって泣いて喜ぶ一日が
私のずっと抱えて歩いて行かないといけない一日になってんだって
私だけがなんでこんにも不幸なんだって
なんで私だけってこれが人生の中で一番のどん底だったと思う
自問自答だけど
ねえ私は今幸せですか?
誰かに愛されていますか?
こんな過去を一緒に抱えてくれる人と出会っていますか?
本当にその人でいいんですか?